ツリマリストの所有する全6セットのタックルを紹介していくコーナーです。
今回は【999.9マイスターホワイトウルフ62ML】です。
【ロデオクラフト】を代表するベストセラーで、このロッド自体は発売から10数年経っているのですが、最近になって入手することができました。
所有しているのはショップのリミテッドモデルになります。ガイドと塗装が違う関係で通常モデルよりも若干しゃっきりしているみたいです。
トラウトロッドは柔らかいものという固定概念があった発売当時の第一印象は「なんだこれ硬ってえ!」という感じでしたが、張りの強いロッド全盛の今となってはかなり丁度良いという印象です。
絶妙なセッティングは時が経っても不変ですね。
用途
基本的に多目的なロッドを所有する中、エリアフィッシング専用として使用しています。
ナイロンラインをセッティングして1.5g〜4.0gの巻物全般。
中でも2.0g前後のスプーンの使い心地は抜群です。
特徴
テーパーはファスト寄りのレギュラーで、ロデオクラフト製特有の軽いのに強さを感じる設計です。
オリジナルモデルは小豆色のEVAグリップですが、リミテッドはコルクに紫のメタリックパーツでかなりチャラいです(笑)
テーパードグリップは厚着していても袖が引っかかりにくく、冬の使用がメインとなるエリアロッドとしてはとても素晴らしい発想です。
経緯
以前は同社製の【ブロンズウルフ62ML】をメインにしていました。
ブロンズウルフはホワイトウルフと比べて気持ちマイルドな設計で比較的オートマチックなロッドでした。これはこれで素晴らしいロッドです。
しかし釣りのスタイルの変化により、割と積極的にアワセていくシチュエーションが多くなってきたので、気持ちフッキングしやすいホワイトウルフに変更することにしました。
手首への負担も考え、ロッドの持ち方も2フィンガーから3フィンガーにしたのでテーパードグリップ採用モデルの方が扱いやすくなったというのもありますね。
インプレ
前項でフッキングしやすいと書きましたが、正確に言うとフッキングパワーをロスなく伝えつつも弾いてしまうことなくしっかり受け止めてくれるという事です。
パワーロスが無いとは極端な話、ロッドを1cm動かしたらラインの先のルアーも1cm動く、そんなイメージです(あくまでもイメージ)
柔らかすぎるロッドだとイメージよりもルアーが動かせず、硬すぎるとイメージ以上に動いてしまいます。
基本的にルアーロッドはティップ(先端)で乗せてベリー(真ん中)で掛けてバット(手元付近)でファイトするように設計されているのですが、ベリー部の張りが強すぎるとフッキング時の反発力が高くなり、バイトを弾いてしまったり魚の口を切ってしまったりしてしまいます。このロッドはそのあたりが絶妙で、多少強いフッキングでも弾くことなく耐えてくれる印象です。
使い方によって色々な顔を見せてくれます。柔らかく使えば柔らかいロッドになり、硬く使えば硬いロッドになります。
バラシが続いたりしてこのロッドがやけに硬く感じる時は、身体がガチガチになっている状態だと判断しています。
感度に関しても10数年前のロッドとは思えないくらい良いです。こういうのは単純に素材だけ良くすればいいのではなく、全体的なバランス設計なんだなーと思いますね。
しかし廃盤、、、
さすがに発売から10数年も経つと、人気モデルでもパーツ供給などの外的要因で廃盤になります。
このロッドもガイドの供給が終わり廃盤になったわけですが、最近ようやく後継機が発売されました。これで一安心。
ハイエンドモデルで決してコスパに優れているとは言えませんが、他の釣りと比べてエリアはとにかく数が釣れるので、タックルの使用感にはこだわりたいですね。
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