ヴィジョン95【メガバス】

ルアー

ヴィジョン95はメガバス屈指の名作だと思っている。

さて、このルアーはメガバス派生ブランド【itoエンジニアリング】第一弾として発売されたと記憶しているが、世は大メガバス時代。ほぼ同時期に発売された伊東由樹氏出演のVHSでさらなるブーストがかかり入手困難度にはさらなる拍車がかかっていた。

「清水の舞台飛び降りランディング」

今でも時々繰り出す大技である。

私の場合たまたま行きつけのショップがメガバスパワーショップだったこともあり、発売日付近に運良く手にすることができたが、その希少性は芸術的なビジュアルと相まってなかなか酷使するには至らなかった。

このルアーが最も活躍したのは入手から数年後、四国野池巡りの旅だった。ただただ四国の野池で釣りをしたいという理由だけで神奈川から車を走らせた。

今ほどネットも発達していなかったので前情報などないに等しい。とりあえず片っ端から探っていく上でこのルアーはとても役に立ったわけだ。

「バスがいるのか、そもそも釣りはできるのか?」を釣り人の有無で判断したため、まぁどこもそれなりにスレてはいたのだが、どの池のバスもこのルアーにだけはとても良い反応を見せてくれたのだ。

固定重心の割によく飛んで魚を無駄にスレさせないノンラトル、ローリングアクション。なによりも止めた時にプルプル震える謎の動き。これが非常に効果的だったように思う。

当時ミノーはチョンチョン動かしてナンボという中にあって珍しいただ巻きベースのルアーだった。

それからは私のボックスから外れた事は一度もない。釣果も安定している。とにかく器用なルアー。投げて巻くだけ。とても簡単。

タックルの自由度も高い。しなやかなタックルで巻物として使うもよし、少しハードなセッティングでジャークをキメるもよし。

塗装の弱さ、リップの脆さ、現行品はわからないが標準フックがイマイチ。というところを加味してもとても良いルアーである。

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